誰もが考えることなので、ズバリ、ここでお伝えしてしまいます。

熟年になってからの再婚って、相手の介護のためになってしまうのでは?と考える方がいらっしゃるかと思います。

私の答えはこうです。「それでいいじゃないですか!」

ここは、男性と女性で大きく意見の分かれるところではないか?と思います。

「男やもめに蛆が湧き、女やもめに花が咲く」という言葉があります。

私の知り合いで、早くに奥さまと死別した男性で、一人で暮らしている方がいらっしゃるのですが、外に干してある洗濯物などを見ると、シワシワの状態で干してあったりして、侘しさを感じずにはいられません。

同じく、男所帯(父親は死別・同居している息子は離別)の親戚の家に行った時には、本当に洗った?という感じのグラスでお茶を出され、飲むのに躊躇してしまったことも・・・

もし、このような方が病気で倒れてしまったら、いったいどうなってしまうのだろう?と、他人のことながら、心配してしまいます。

私などでも安易に想像できるということは、人生経験豊かに皆さまであればこそ、「再婚してすぐに夫が倒れてしまい、そのまま介護になってしまうなんて、何だか嫌だわ」と考えることでしょう。

けれど、女性が家や衣服をキレイに整え、栄養のバランスが取れた食事を共にすることで、男性の健康状態はかなり良くなるはずです。つまり、介護が必要になるまでの時間を長くすることができると思うのです。

もちろん、恋愛ありきで再婚した場合のお話しですが、好きで再婚した相手であれば、介護もできませんか?

そんなあまいもんじゃない!とお叱りを受けてしまうかもしれませんが、「あまいもんじゃない!」という苦労をしてこそ、自分が人生を終える時に、「幸せだった」と思えるのではないでしょうか?

かつて、母親が背骨の圧迫骨折をし、家族一同で介護にあたった私としては、当時は本当に先が見えず、精神的にも肉体的にも辛い日々でしたが、あの経験をできて良かったと今では感謝しています。

そういう、精神的な豊かさを持つ機会を得ることが、熟年再婚のメリットだと思うのです。

男性の場合は、再婚することで家事から解放されるし、自分に万一のことがあっても、看取ってもらえると、デメリットが無いようにお考えになるかもしれませんが、何も男性の方が先立つと決まったわけではありません。

熟年の方は、元々の夫婦であっても、この年齢になると多かれ少なかれ支えあいながら日々を暮らすことになるのです。

現役時代には「男子厨房に入らず!」とばかりに、家事に無関心だった私の父も、今は積極的に家事に参加しています。

上述したように、背骨を折ったことのある母は、重たいものを持つことができませんので、ゴミ出しや掃除は父の仕事になっていますし、料理は母が作りますが、後片付けが父の仕事になっていましたし、帰省する度に両親の家事割合が変わっているのに驚かされます。

熟年で再婚した場合には、男性も家庭内で多くの役割を担うことになりますし、それが日々の生活に活気を生むのではないでしょうか?

いずれにしても、幸せというのは、果たすべき義務を果たして、初めて得られるものだと思います。「再婚」=「介護」と、考えずに、もっと別な視点で再婚について検討していただければ・・・と思います。